緊急寄稿 イレウス(腸閉塞)に要注意!!
Dr.石井拓磨
  • CdLS Japan 医療アドバイザー
  • 社会福祉法人恩賜財団済生会支部
  • 埼玉県済生会川口総合病院小児科
  • 元川口工業総合病院附属こどもクリニック(院長)
  • 元千葉県こども病院遺伝科(非常勤医師)
  • 元千葉大学大学院医学研究院公衆衛生学教室
  • 元千葉大学医学部付属病院遺伝子診療部
  • 元千葉大学看護学部看護学研究科(非常勤講師)
  • 他元東邦大学佐倉看護専門学校(非常勤講師)

CdLS児はイレウス(腸閉塞)に注意してください。

全体としての重症度にかかわらず、全ての CdLS 児は、腸回転異常症(十二指腸狭窄が合併することもある)がある可能性を考慮する必要があります。 確認するための検査は各種の消化管造影検査や消化管内視鏡検査で(腹部 CT や MRIでは判断が難しいことが多い)、検査自体が簡単ではない上に鎮静処置(睡眠薬で眠らせること)を必要とします。各種のリスクをともないますので全ての CdLS 児を検査することはできません。非常に頑固な便秘があるなどの「疑わしい症状」がある児のみが検査対象となります。合併頻度もそのためはっきりしません。

腸回転異常症からの軸捻転(腸捻転)によるイレウス(腸閉塞)を念頭に置いた診療 が不可欠です。発見や治療が遅れると命にかかわります(国内外ともに死亡例が多数報告されています)。特に急性腸炎のときに生じやすくなります。年齢にか かわらず注意が必要です。加えて、CdLS 児の多くは症状を伝えることができませんので、突然の理解しがたい重症な嘔吐や継続する腹痛を疑わせる不穏状態危険なサインと 認識してください。

 

以上、主治医にしっかりお伝えください(この文書は印刷・携帯し必要時に渡してく ださい)。

<用語の解説>

  • 腸回転異常症:腸が正常位置にないこと(胎児期に腸は回転して正常位置に納ま る)
  • 十二指腸狭窄:十二指腸が狭くなって通りが悪くなっていること。
  • 軸捻転(腸捻転):腸がよじれた状態。
  • イレウス(腸閉塞):腸が詰まってしまった状態。

<緊急問合せ先>

  1. 社会福祉法人恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会川口総合病院小児科
    休診日:土・日・祝日 年末年始(12/29~1/3) 開設記念日(4/15)

〒332-8558 埼 玉 県 川 口 市 西 川 口 5-11-5
http://www.saiseikai.gr.jp/section/ syounika.html

 

 

 

2018 年 6 月作成